Microsoft Excelを使ってORCAのデータを医見書にインポート(Windows)

(1)PostgreSQL ODBCドライバのインストールとODBCデータソースの作成
あらかじめPostgreSQLのODBCドライバのインストール、ODBCデータソースの設定をしておく必要があります。
下記サイトあたりが参考になるでしょう。
http://www.interwiz.koganei.tokyo.jp/software/PsqlODBC/
http://labo.heisei-tech.co.jp/pgsql/

(2)クエリの準備

              Download  → Orca&Ikensyo.lzh  9.12KB

上のファイルをダウンロードし、ファイルを解凍するとフォルダができますので、適当な場所に配置してください。
フォルダの中身はマクロを含んだExcelファイルです。
次に下記のSQL文をあらかじめコピーし、クリップボードに格納しておいてください。

SELECT tbl_ptnum.ptnum, tbl_ptinf.ptid, tbl_ptinf.name, tbl_ptinf.kananame, tbl_ptinf.sex, tbl_ptinf.birthday, tbl_ptinf.home_post, tbl_ptinf.home_adrs, tbl_ptinf.home_banti, tbl_ptinf.home_tel1
FROM tbl_ptinf tbl_ptinf, tbl_ptnum tbl_ptnum
WHERE tbl_ptinf.ptid = tbl_ptnum.ptid AND ((tbl_ptnum.ptnum='*****'))


Microsoft Excelの新規ブックを作成。
“データ” → ”外部データの取り込み” → ”新しいデータベースクエリ”と進みます。
機能がインストールされていない旨警告される場合には、ExcelのCD-ROMからインストールしてください。

“データソースの選択”ダイアログの”データベース”タブにてデータソース一覧が表示されます。あらかじめ作成しておいたPostgreSQL用のデータソースを選択し”OK”ボタンをクリックしてください。

Microsoft Queryが起動し、”テーブルの追加”ダイアログが表示されます。
ここでは何もせず、”閉じる”ボタンをクリックしてダイアログを閉じます。

“SQL”ボタンをクリックすると、”SQL”ダイアログボックスが表示されますので、
“SQLステートメント”の欄にクリップボードの内容を貼り付け(Ctrl+v)、”OK”ボタンをクリックしてください。

ツールバーにある”クエリの自動実行”ボタンが窪んでいない(OFF)、”抽出条件の表示/非表示”ボタンが窪んでいる(ON)状態にしておいてください。

“ファイル” → ”名前を付けて保存”で、設定をファイルに保存します。
保存先は、解凍してできたフォルダを指定すればよいでしょう。
ファイルの種類は、Queryファイル(*.dqy)、名前は任意です。

ここで、動作確認をしてみます。
“抽出条件”フィールドの初期値’*****’をクリックして選択状態にし、実在する患者番号に書き換えてください。
日レセに設定してある桁数に満たぬ場合には前ゼロをつけて桁数を合わせてください。

“クエリの実行”ボタンをクリックし、下段にデータが表示されれば成功です。
なお、抽出条件を空白にすると日レセに登録済みの全件がインポートされます。

“データを返す”ボタンをクリックし元のワークシートにデータを送ってください。
ファイル” → ”キャンセルしMicrosoft Excelに戻る”、でMicrosoft Queryを終了します。

以上で準備完了。いままで作業してきたブックは破棄して構いません。

(3)実行
実際の使用に当たっては、ikensyo_macro.xlsからQueryファイルを呼び出します。

マクロを実行可能にするためにMicrosoft Excelのセキュリティー設定(”ツール” → ”マクロ” → ”セキュリティー” → ”セキュリティーレベル”)を中または高に設定しておく必要があります。

ikensyo_macro.xlsを開くと”ファイルを開く”ダイアログボックスが表示されます。
先ほど保存しておいたQueryファイルを選択してください。新規ブックが開きます。

外部データツールバー(表示されていない場合は”表示”→”ツールバー”でチェックを入れる)の一番左にある”クエリ編集”ボタンをクリックするとMicrosoft Queryが起動します。

先ほどの動作確認と同様にして抽出条件を指定、クエリを実行、データを返す、を実行してください。

これでデータを取得できましたが、このままでは医見書のデータフォーマットに合致しておらず、次の事項について修正が必要です。

・氏名をカタカナ → ひらがなに変換
・性別を1 or 2 → 男 or 女に変換
・生年月日をyyyymmdd形式 → 和暦に変換
・住所と番地を統合する
・郵便番号の3桁目と4桁目の間にハイフンを入れる

これをマクロを使って処理します。
“Visual Basicツールバー”(表示されていない場合は表示→ツールバーでチェックを入れる)の一番左にある”マクロの実行”ボタンをクリック。
ikensyo_macro.xls!convertを選択した状態で”実行”をクリック。

これで医見書に取り込み可能なデータができました。csv形式で保存してください。

(4)医見書2.5での操作
Ikensyo2.5フォルダにあるconvert.jarをダブルクリックして起動。

患者基本情報フィールドの右にあるボタンをクリック。

先ほど作成したcsvファイル選択し、”設定”ボタンをクリック。

“データ移行開始”ボタンをクリック。

以上で医見書に患者データが追加登録されているはずです。



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