日医特定健康診査システムを便利に活用するためのODBC接続データベース操作

(4) データインポート


検査データのインポート機能に関しては、平成20年10月に「日医代行入力の検査データファイル仕様」での取り込み機能がパッチによる参考提供ではありますが公開されました。
これを活用するには、検査結果のファイルを「日医代行入力の検査データファイル仕様」に変換するツールが必要ですので、まずこれをFileMaker Proで作り試しました。
過去の未登録のデータを一気に取り込む際に重宝しましたが、Webブラウザで検査結果のダウンロード→変換ツールで変換→日特でインポートと段階を踏まねばならず、1件、2件程度の日々の入力であれば手入力した方が手っ取り早いように思います。

(2)データチェックのところですでに述べたように、検査結果の記録されている"T_KENSAKEKA_SONOTA"テーブルは、1受診につき1レコードではなく、1検査項目につき1レコードの形式になっています。
日医の診療支援システムWOLFに検査データを取り込むためのWOLF「その他検査FD 取込」仕様というのがありますが、これがちょうど同様の形式をとっています。
WOLF「その他検査FD 取込」仕様
http://www2.medical-domain.com/wolf/bp/mdi-wolf-spec-fd-003.pdf


したがって、「日医代行入力の検査データファイル仕様」よりもWOLFフォーマットの方が日特に対して親和性が高そうです。
実際、下図のような検査項目コードの紐付けさえしておけば簡単な手順でインポートが可能です。




まずデータチェックの場合と同様、年月指定で抽出します。

SELECT "T_KENSAKEKA_TOKUTEI".*, "T_KOJIN"."NAME","T_KOJIN"."JYUSHIN_SEIRI_NO", "T_KOJIN"."YUKOU_KIGEN","T_KOJIN"."SEX"
FROM "T_KENSAKEKA_TOKUTEI", "T_KOJIN"
WHERE "T_KENSAKEKA_TOKUTEI"."UKETUKE_ID" = "T_KOJIN"."UKETUKE_ID"
AND "T_KENSAKEKA_TOKUTEI"."KENSA_NENGAPI" LIKE '
200812%'

ORDER BY "T_KENSAKEKA_TOKUTEI"."KENSA_NENGAPI"




高崎市医師会の共同利用施設、高崎・地域医療センターはWOLFフォーマットでのデータ書き出し、ダウンロードに対応しています。
高崎市医師会イントラネットに接続した状態で、上図右上にある「オンライン検索に接続」ボタンをクリックするとWeb表示のウィンドウが開きます。
ダウンロードの条件入力画面に進み、WOLFフォーマットを指定してダウンロード。



ダウンロードしたファイルを読み込むと内容を確認して氏名をリストアップして表示します。




受診者リストの画面でデータ表示ボタンをクリックすると当該受診者の血液検査のみの一覧が表示されます。
検査データのインポートボタンをクリックすると結果値が取り込まれます。


更に続けて日特のデータを更新してよいかと問う確認のダイアログを表示、
OKボタンをクリックすると日特のデータを更新します。

UPDATE "T_KENSAKEKA_SONOTA" SET "KEKA_TI" = '結果値'
WHERE "KOUMOKU_CD" =
'項目コード' AND "UKETUKE_ID" = '受付ID'
(ループ処理)




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