日医特定健康診査システムを便利に活用するためのODBC接続データベース操作

(7) 健診結果履歴の時系列表示・結果表出力・ファイル出力

現行バージョン(Ver. 1.1.7)の日特では、健診結果の通知表が今回、前回、前々回のデータを印字する様式となっているものの、受診歴を参照する検索条件が受診券整理番号となっているため、過去の受診分について受診券整理番号を同一番号になるよう書きかえをしない限り、今回実施分しか印字されません。

そこで、日特から検査結果のデータをインポートして別紙に時系列表示の結果表を出力する機能を設けました。
時系列テーブルを用意しておき、そこに日特の健診結果データを読み込んで、時系列表示・結果表出力・ファイル出力に利用します。

まず、データチェック・ウィンドウにて当該月の受診者を抽出、その中から目的の受診者を選択します。



受診者名をクリックすると日特の"T_KOJIN"テーブルから該当する受診者情報をインポートして表示します。
SELECT "T_KOJIN".*
FROM "T_KOJIN"
WHERE "T_KOJIN"."UKETUKE_ID" =
受付ID




次にこの受診者の受診履歴を検索します。
検索に用いるキーは、「カナ氏名」、「生年月日」、「カナ氏名+生年月日」のいずれかを使い分ける仕様としてみました。
大抵の場合「カナ氏名」で事足りるかと思われますが、途中から姓が変わっている人では「生年月日」を検索条件とする、同姓同名の人がいると分かっている場合には「カナ氏名+生年月日」を検索条件とするなど、状況に応じて検索条件を適宜選択します。

「カナ氏名+生年月日」の場合のSQL文は、
SELECT "T_KOJIN".*
FROM "T_KOJIN"
WHERE "T_KOJIN"."KANANAME" = '
カナ氏名'
AND "T_KOJIN"."BIRTHDAY" =
生年月日

"受診歴検索"ボタンをクリックすると、検索のクエリーを実行して結果を表示します。
別人がヒットして混入しているときは"除外"ボタンで除外できます。




受診歴の抽出が完了したら、"時系列へ"ボタンをクリック。
これで時系列テーブルに受診回数分のレコードが作られます。
続いて、時系列テーブルの各フィールドに日特の"T_KENSAKEKA_SONOTA"テーブルから検査結果値と異常値のマークをインポートします。

SELECT "T_KENSAKEKA_SONOTA"."KEKA_TI","T_KENSAKEKA_SONOTA"."H_L"
FROM "T_KENSAKEKA_SONOTA"
WHERE "T_KENSAKEKA_SONOTA"."UKETUKE_ID" =
受付ID
AND "T_KENSAKEKA_SONOTA"."KOUMOKU_CD" = '
項目コード'

これを項目数の回数繰り返し、さらに受診回数の分だけループ処理で同じことを繰り返して終了。



最終的には下図のような表に時系列データを表示します。
今回を含め5回分のデータを表示できるようにしてみました。
Excelのファイルに出力すればグラフを描いたりといった用途に活用できます。







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