電子紹介状システム OCHISについて

OCHISは、特定非営利活動法人 大阪ヘルスケアネットワーク普及推進機構が運営している電子紹介状システムです。

インターネットを介して診療情報提供書の電子的な作成・送付・管理が行え、紹介状と同時に画像等の添付ファイルも送信できます。また、電子カルテとの連動により、紹介状作成に必要なデータを自動的に取り込むことが可能です。

群馬県医師会では、同様のシステムが県内に複数入り乱れるような事態を回避するため、OCHISの採用を推進することになりました。
当院では平成16年6月から加入し、利用させていただいております。
なお当院では電子カルテは使用していないので、ORCAと連携させています。 →詳細はこちらのページ

使い始めてみると、印刷まわりに少々不便を感じるところがあったので、VBスクリプトを勉強してOCHISの印刷環境を補強するためのツールを作成してみました。下記(1)(2)(3)

このページを作成中の平成16年12月、OCHISでは機能追加がなされ、下記(1)で述べている印刷用スタイルシートは紹介状と一緒にダウンロードされるように仕様が改められました。また、(3)で述べている自分で書いた紹介状のダウンロードも出来るようになりました。そのため(3)は概ね役割を終えたようですが、せっかく苦労して作ったので、これをもとに(4)を作りました。

(1)merit9v2_print.xsl
標準スタイルシートmerit9v2_0001.xslを使った表示では、IEから印刷した場合に A4用紙3枚になってしまいます。
そこで、文字を小さくし、罫線を省き、一部の項目を非表示とするようスタイルシートを書き換え、A4用紙1枚に収まるようにしました。
2)XSL-Switch.vbs
参照するスタイルシートを相互に切り替えるためのスクリプトです。
使用方法: 紹介状XMLファイルをXSL-Switch.vbsのアイコンにドラッグ&ドロップするだけです。再度ドラッグ&ドロップすれば元に戻ります。
(3)HTMLtoXML.vbs
受け取った紹介状はダウンロードできますが、自分で書いた紹介状はダウンロード出来ません。
紙の紹介状を手書きするのでは、二度手間です。
そこで、診療情報提供書閲覧画面のHTMLソースからXMLファイルを生成するスクリプトをつくりました。
  
使用方法:
診療情報提供書閲覧画面で、表示→ソース を選ぶ。
メモ帳でソースが開いたら、ファイル→名前を付けて保存を選ぶ。

        文字コード:     ANSI
        ファイルの種類:  すべてのファイル
        ファイル名:     任意の名前でよいが、拡張子はxml

として保存する。
保存したファイルをHTMLtoXML.vbsのアイコンにドラッグ&ドロップすれば作業完了です。
ファイルのアイコンをダブルクリックすればIEで紹介状が表示されます。
デフォルトではmerit9v2_0001.xslを参照して表示しますが、HTMLtoXML.vbsのアイコンを、
XSL-Switch.vbsのアイコンにドラッグ&ドロップすることにより、
merit9v2_print.xslを参照するようにデフォルトを切り替えられます。
再度ドラッグ&ドロップすれば元に戻ります。
なお、受け取った紹介状の方にも対応していますので、ダウンロードの代用として使えます。
(4)HTMLtoCSV.vbs
HTMLtoXML.vbsのコードを書き換えてCSVファイルに変換するようにしたものです。
(5)sample.fp5
ついでに上記のCSVファイルを取り込むためのデータベースのサンプルをファイルメーカーで作ってみました。


*動作環境
  たぶんWindows Script 5.6が必要です。
  Windows XPでは標準で最新版がインストールされています。
  
*注意
  スクリプトを初回に実行する際、ウイルスチェックプログラムから警告が発せられます。
  Nortonの場合、「悪質なスクリプトを検出しました。」
  一度認証すれば以後はコードを書き換えない限り警告されません。

*判明している問題点
  文字コードの制約で、全角長音記号”ー”が一部正しく表示できません。
  表示できない文字が含まれていると、メモ帳で保存する際に、unicode形式の文字を含んでいる旨、
  警告がでます。

*XSL-Switch.vbsに複数のファイルをドラッグ&ドロップしたときの動作
  ドラッグする際にポインターの下にあるファイルを基準とし、それが表示用なら、
  すべてのファイルが印刷用となり、逆の場合はすべてのファイルが表示用に統一されます。
  なお、HTMLtoXML.vbsは今のところ複数ファイルのドラッグ&ドロップには対応できていません。


*VBスクリプトはこれが初めての経験なので、出来栄えは当然稚拙であろうと思います。


              Download → 
OchisUtil.lzh  33.5KB

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