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歓送迎会の季節になりました ―飲みすぎに注意!−
平成17年の年度末を迎えました。今年度は、誰も予想できなかった自民党の大勝利、ホリエモンの逮捕、マンション・ホテルの耐震強度偽造、豪雪被害など、社会的な大問題がたくさん起こった年でした。今後の日本の将来に大きな不安を残すこととなりました。
年度末が近づいたということは、我々酒飲みにとりましては大好きな歓送迎会が目白押しで、毎日が「酒が飲める音頭」ですね。でも飲みすぎには注意しましょう。
最近では、会社や大学での歓送迎会で「一気飲み」を強要された若者がそのまま意識不明になって救急車で運ばれた、というニュースを聞かなくなりました。数年前に、大学生が一気飲みによる急性アルコール中毒で不幸な結果になってしまったという事件があり、それ以来「一気飲み」は陰を潜めたようです。
酒類に含まれているアルコールはエチルアルコール(エタノール)で、空腹時の飲酒後、5分後には血中に認められます。食物や牛乳を一緒に摂取すると吸収が遅延します。逆に脂肪は吸収を促進します。アルコール血中濃度は、ほろ酔い程度では50mg/dl以上、軽い乱れを起こすのは110mg/dl以上、よく歩けなくなるのは160mg/dl以上、泥酔状態になるのは310mg/dl以上、昏睡状態は410mg/dl以上で、そこまで血中濃度が高くなると死亡する危険性が高くなります。ただご存知のように、人によってアルコールの許容量には大きな差があります。
恐い話で申し訳ありませんが、アルコールによる死亡には、急激に飲んだために血中濃度のコントロールができなくなってしまう、いわゆる「急性アルコール中毒」、泥酔状態のために冬の寒い時期に屋外で寝込んでしまい、低体温による凍死、そして泥酔あるいは昏睡状態で嘔吐し、その嘔吐物の誤飲による窒息死などがあります。
治療法は、とにかく救急車を呼びましょう。治療を考えるより予防が大切で、それには一気飲みをしないこと、まだ屋外は寒いですから泥酔状態の人を放置しないこと、また飲みすぎて意識がモウロウとしている人には、仰向けは危険ですから横向きに寝かせて吐物が気管に入らないように注意して下さい。何と言っても一番大切な予防は飲みすぎないことです。
慢性的な障害には、アルコール性肝障害、アルコール依存症、アルコール性痴呆症などがあります。アルコール性肝障害で特異的に増加するのはγ―GTP(γ―グルタミルトランスペプチダーゼ)です。正常値は10〜45単位ですから、健康診断の結果を良く見て、γ―GTPの値が高かったら、暫くアルコールを控えましょう。アルコール性肝障害が長く続くと、その次に来るのは「脂肪肝」そして「肝硬変」です。今から気を付けてください。
アルコール依存症は、大量飲酒を続けているうちに陥る障害です。これはアルコールがないと禁断症状が出てきてしまう状態です。極端な話は「酒が飲みたい、と思うこと自体が依存症の始まりだ」と言う人もいます。アルコール依存症の人は、酒量が極端に多いので、最終的にはほとんどが肝硬変になってしまいます。
アルコール痴呆症は、幻聴、幻覚、被害妄想などが現れますが、酒飲みが普段から感じているのは「もの忘れが酷くなった」と心配するのですが、この段階ではまだ痴呆症とはいいません。でも酒飲みの方、お互いに気をつけましょう。飲んだら乗るな、乗るなら飲むな!
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