羽生田眼科医院トップ画像


「恐いコンタクトレンズ」−その2−

 コンタクトレンズに関して質問がありました。
 「17才から7年間ハードコンタクトレンズ(以下HCL)を使っています。装着すると眼が充血します。眼も乾きやすく少し頭痛がするときもあります。どのようなことが心配されますか?」というものです。
 お答えします。HCLは異物ですから、眼が充血するということは決して良いとは言えません。充血は「眼の赤信号」ですから眼に異常を起こしている危険があります。
 眼に固いHCLを何日も入れっぱなしにしていても、何の異常も起こさない丈夫な眼の人もいますし、ちょっとしたことで直ぐ充血したり涙が出てくるような非常に過敏な人もいます。
 この方の場合は、既にHCLを7年間も使っていて異常がなかったようですが、最近になってCLを入れると直ぐに充血するようになったと思われます。まず考えられるのは角膜(黒目)に傷が付いていることです。角膜に傷が付く原因は、ハードCLのカーブが角膜のカーブと合っていない場合、角膜の乱視(いわゆるイビツ)が強い場合、そして1日に装着している時間が長すぎる場合などです。1日に15〜16時間の装用は長過ぎです。特に充血がある場合に、まずご自分でできることは装用時間を短くすることです。長くても12時間までにして下さい。それでも充血が続くようなら、眼に異常があると思われますので眼科専門医を受診し、眼、特に角膜に傷があるかないかを検査する必要があります。
 次にHCLが古くなっていることも考えられます。酸素透過性HCLの寿命は、3年から5年ですが、HCLが汚れやすい人、また取り扱いによって寿命は異なりますから眼科専門医でHCLの状態を検査する必要があります。また普段からHCLをきれいに洗浄し、決められた保存液に漬けて保存するとかして、常に良い状態でHCLを使用して下さい。汚れだけの場合には、眼科でHCLを洗浄したり、薬で蛋白除去をすると汚れが取れて、そのまま使用できることもあります。
 とにかく、眼が赤くなるのは「眼の赤信号」と考えて、出来るだけ早く眼科専門医を受診して診察を受けて下さい。角膜に傷がついたり、角膜が濁ってきたりする場合があり、二度とHCLを使えなくなることもありますので、眼科専門医の指示に従って、HCLを休んで、しっかり治療し、完全に治ってから再度HCLを使うようにして下さい。
 今回はHCLについて書きましたが、ソフトコンタクトレンズ(SCL)でも眼の異常は起きますので、次回はSCLについて書きます。



羽生田眼科医院

〒371-0022 群馬県前橋市千代田町2-10-13
TEL:027-232-1010