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「ペットから病気がうつる?」―トリからうつる―
ニワトリの起源は約5000年前のインドから東南
アジアにかけての、ヒトが農耕生活を送るよう
になった場所に生息していた野鶏(ヤケイ)と
の出会いから始まりました。はじめは定刻通り
の鳴き声や闘鶏の結果で吉凶を占ったりしてい
ました。やがて肉や卵を生産するニワトリとし
て飼われるようになりました。ニワトリやアヒ
ルなどはペットというよりもどちらかというと、
家畜(家禽)としての歴史がほとんどです。
一方、カゴの鳥といわれるインコ、オウム、文
鳥、十姉妹などの歴史は浅く、200年ぐらいとい
われています。こちらは、肉や卵を食べたりす
るのではなく、あくまで観賞用です。
人類が豊かになり、自分以外の動物を養うこと
ができるようになったので、“観賞用”という
余裕ができたのでしょうか?200年前というのは、
人類が船を使い“生息地”を拡大していった時
期と重なります。
《鳥インフルエンザ》(Avian Influenza)
鳥インフルエンザがヒトからヒトへ感染する
ようになると、新型インフルエンザと呼ばれ、
その感染率と死亡率の高さから、いったん流行
が起これば、爆発的に世界へ拡がると懸念され
ています。そのため家畜伝染病予防法では、鳥
インフルエンザが発生すると、発生農場および
発生農場と同一飼養者が管理している農場のニ
ワトリはすべて殺処分され、死体は焼却・埋葬
または消毒され予防制圧を行います。新型イン
フルエンザが流行した場合、これに対して免疫
を持っている人はいないため、かなりの数の患
者と死亡者が出ると予想されており、国内でも
数万人の死者が出ることも懸念されています。
このため政府は、発生時の対応マニュアルや薬
剤の備蓄などを準備しています。万が一、流行
が起これば入院施設も足りなくなると予想され、
体育館などを入院施設にする計画等も考えられ
ています。
自分たちでできる予防は、普段から「手洗い」
「うがい」外出は控えるべきですが、外出時に
は「マスク」の使用が大切です。トリ肉や卵を
食べるときには、十分な加熱をして下さい。
《オウム病》(Psittacosis)
オウム病クラミジアが病原体で、オウムなど
の糞便に排出されます。その乾燥した糞便を吸
入することで感染する可能性があるため、鳥カ
ゴを常に清潔に保つことが大切です。また食餌
を口移しで与えたり、トリに咬まれて感染する
こともまれにあります。
オウム病クラミジアは、オウム、インコ、家
禽、野鳥など幅広く鳥類に感染しています。
トリからヒトへの感染で重い症状を起こすこと
もありますが、成人に発症することが多く、小
児への感染は比較的少ないといわれています。
ヒトが感染したときには、インフルエンザに
似た症状が起きます。一般的なカゼの時に使わ
れる薬は十分な効果が認められませんが、菌に
感受性のある抗菌剤を投与します。医療機関に
受診したときに、飼っていたトリの具合が悪かっ
たり、死亡したりしていたら、そのことを医師
に告げることも大切です。
予防は、口移しで食餌を与えない、トリに触れ
たら必ず手を洗うこと。鳥カゴは良く掃除をし
て清潔にし、糞便もできるだけ早く片付けるこ
とです。
《クリプトコッカス症》(Cryptococcosis)
クリプトコッカス菌は、ハトの蓄積した糞の中
で増殖したり、止まり木に付着しています。乾
燥した糞が舞い上がり、それが呼吸とともにヒ
トの肺に取り込まれ感染が起こりますトリの体
内はほ乳類より体温が高いため、感染も増殖も
しませんが、ヒトや動物は糞便の粉塵を吸入す
ることにより感染します。健常者ではほとんど
無症状ですが、免疫不全や免疫力の弱くなって
いるヒト、お年寄りなどは容易に感染します。
呼吸器に感染後、神経組織に移動し、髄膜炎や
脳炎などを起こします。
特に免疫力が低下しているヒトは、ハトの近
くに寄らないことが大切です。治療には抗真菌
剤を投与します。
オウムやインコなどの可愛いトリとの共同生
活は、できる限りトリの病気や生活様式などを
把握し、美しい観賞用のトリや楽しいトリとの
生活を楽しんで下さい。
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