植物相について
*減少した植物・・・在来の植物が駆逐され、あるいは衰退
*外来生物・・・特定外来生物の侵入
*問題ある植生・・・アズマネザサ(篠)の管理、植林の放置
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アズマネザサが茂ると極端に光量がうばわれる。
管理しないといけない。
(減っている様々な植物の写真を紹介)
葛が繁茂すると他のものがダメになる。
外来生物
*外来生物(帰化植物)
   かなり旧い時期に持ち込まれたもの
     (本来植生と共存している)
   本来植生と競合して駆逐する恐れのあるもの
     (要注意外来生物)
*特定外来生物(既に害が認められたもの)
   オオハンゴウソウ、オオキンケイギク
外来生物(蝶)
現在要注意外来生物指定であるが、本来生息生物に影響を与えるか不明
 *ホソオチョウ・・・観音山にはいない
    90年代後半頃から渡良瀬川水系に棲み付き、現在桐生周辺、栃木県西部に広く分布を広げている。
    最近高崎郊外の箕郷町でも発見された
    (ジャコウアゲハの発生に影響を与えるかの懸念がある)
現在良く見られる蝶類
春:ミヤマセセリ、ツマキチョウ、コツバメ
夏:ベニシジミ、サカハチチョウ、クロヒカゲ、コムラサキ、
 ジャコウアゲハ、ジャノメチョウ、キマダラセセリ、
 メスグロヒョウモン、ダイミョウセセリ
秋:ウラギンシジミ、ヒメアカタテハ
成虫越冬種:キタテハ、ルリタテハ
城山観察会(7月16日)で見られた蝶
取れた種類とホスト
 ヤマトシジミ・・・カタバミ
 ツバメシジミ、ルリシジミ、キチョウ、モンキチョウ・・・・・マメ科草本、木本
 モンシロチョウ、スジグロシロチョウ・・・アブラナ科
 ジャノメチョウ、ヒミウラナミジャノメ・・・イネ科草本
 キタテハ・・・カナムグラ
 ツマグロヒョウモン・・・スミレ類
 アゲハ・・・ミカン科(植栽植物)
 ベニシジミ・・・ギシギシ、スイバ
  このように蝶相が豊かな観音山
   であるための条件

 *種の供給源があること(生息域が孤立しない)
 *植物相の現状維持及び旧に復する
 *環境の保全(乾燥化、単一植生化の阻止)
 *不要な外来生物の除去または隔離及び管理
 *適当な里山管理(除草、伐採、害虫駆除)
 *訪問者への意識付け
 *計画的な保全
             提言
*自然を保護するためには「多様性」を維持しなければならない・・・
 どのようなFauna,Floraで構成されているかの継続的な調査
が必要 (先ず現状を知ることと出来る限り過去の推移も)
*そのためのデータ・ベースや活動拠点が必要
*経済効果や目先の投資でなく、長い眼で見た対策が必要
*我々の子々孫々、その先につながる「環境保全」のたたき台
を今から作るべきと考える。
                 結言
*何故生物が衰退の方向にあるのか、また一部外来生物が繁栄するのは何故なのか、
 ほとんど分かっていない。
*次代を担う子供達に虫や雑草に興味を持って貰う教育が必要
*環境保全に対する意識を啓蒙する必要性
*廃棄物、建造物、公共施設等に対する管理も含めた「里山の管理」を計画的、総合的
 に進めるための提言を行える組織が必要
質疑・応答(皆様の意見をまとめました。)
 蝶と蛾の違い・・ほとんどない。一応、触覚の形が今棒状なものは蝶。繭を作るものが蛾というわけではない。
 蝶の移動・・・種類によっては4〜5千`飛ぶものも。50〜100mしか飛ばないものも
 里山の管理・・・放置される理由がある。種を決めて残す。決めた種だけ一斉に抜く。などの活動例がある。
           生態を考えて管理の時期を配慮する必要。
 身近な生き物に興味を持つことは楽しい。ネットの会、群蝶会の交流を通して充実。昆虫少年育成目指そう。