上奥平に計画されている民間の産廃(安定型)について


上奥平の産廃は寺尾町の意見が反映されます

このたび、吉井町との合併の直前に元吉井町町長から提出された上奥平の産廃計画について、県は高崎市の意見書の提出をもとめました。

高崎市は下流の寺尾町の意見も尊重するという考えを示しています。

つまり、下流地域住民からの明確で説得できるような反対意見がない限りは、計画は進行することになります。市議会の答弁では「感情論で認められない」と言っています。

今回の産廃計画について、地域住民とくに寺尾地区の方々にきちんとした情報を持っていただくことが大切ではないかと考えています。

そもそも、産廃は私たちが出すゴミの行き着くところです。

必要なものであれば、その産廃は環境に配慮され監視されて、きちんと運営されることが必要ですが、今まで民間の産廃については様々な問題が出現し、安全管理の規定も強化されており、その結果、群馬県での民間の産廃はこの10年間許可が凍結されています。

以下に、懸念されることを上げてみました。

@上奥平の産廃はその基準が強化される前の申請なので、基準が甘くなっています。

A捨てられるものの内容は安定型ということですが、汚染物質の流失がないという保証がありません。

B計画地は千人隠れのすぐ上で高崎自然歩道沿いのところです。産廃が作られれば景観が著しく損なわれます。

C周辺はゴミの不法投棄が絶えず、監視地域として看板が沢山立っています。産廃ができれば不法投棄がさらに増えると思われます。

D予定地は2年ほど前に木が皆伐されました。急峻が斜面にもかかわらず、皆伐のまま切り倒した木もそのまま放置され営林的な管理とは思えません。そのようのことをすでに平気で実施している業者であることから、産廃運営にも不安を感じます。

E民間の業者による産廃である以上経営が破綻すれば放置される可能性もあり、公営の産廃が作られる背景ともなっているようです。このことは市議会でも質問がありました。

F松浦市長はあと2年の任期です。吉井町の町長のように、任期切れ直前に「県におまかせします」という意見書を出してしまえば、だれにも計画を止められず、また、責任を問うこともできません。

G雁行川の下流にはカジカガエルがいます。今年も美しい鳴き声を確認しました。水質汚染は、烏川下流の水を利用する人たちにも影響します。自分たちの飲み水は榛名の方の上流からいただいて、下流の人の飲み水について無関心では申し訳ありません。

H今回、この産廃が認められれば次の計画をとめることはさらに困難になり、雁行川上流は産廃だらけになってしまうでしょう。