観音山丘陵の自然データ

トンボ・・・その2

     「トンボ観察会」のご報告 (平成12年10月14日実施)  城山小PTA各位に配布したもの

 青空と澄み渡る秋の空気をたくさん吸い込んで、20数名の親子が観察会に参加しました。前日より急に冷え込んだので、トンボがいないのではと心配しましたが、天気も良く気温も上がったので、7種類のトンボを確認することができました。子供たちも、各々虫とり網を持ってトンボを捕まえ、得意満面でした。
 田んぼでは、稲刈りを待つばかりの稲が、黄金色に穂を垂らし、アキアカネが二匹連なって、稲の間に沈み込むようにして、産卵(空中産卵)している様子が見られました。トンボは川や池などの水のあるところに産卵するとばかり思っていたので、「春になって、田んぼに水が入ると、ふ化する」というご説明に、アキアカネの不思議な習性に感動しました。
 日本は昔「秋津島(あきつしま)」(トンボの国という意味)と呼ばれていたそうです。「田んぼとアカトンボ」日本の自然と文化を秋の楽しい一日から感じ取った気がしました。
 最後に、中央公園に戻り、全員そろって、捕まえたトンボを放しました。トンボの飛ぶ姿を追いかける、息を殺してそっと近づく、手にとって触った感触、鮮やかな色・・・身体中でトンボを感じた経験でした。

   今回は、秋のトンボが6種類採集できました。
     マユタテアカネ(オス、メス・・・ノシメ型、透明型)
     アキアカネ、ノシメトンボ、ナツアカネ、ウスバキトンボ
     オオアオイトトンボ
     そのほか、ヤンマが飛んでいるのを見かけましたが、高い所を素早く飛ぶので捕まえられませんでした。

 梅雨時だと春のトンボと夏のトンボの両方が観察できるそうです。これを機会に、ご家族で城山周辺をお散歩がてら、どんなトンボがいるかな?と見てみてください。岡崎さんが用意してくださった資料もご参考になさってください。

      環境教育プロジェクトチーム 担当:大宮 登、西野 仁美