2000年
3月1日発行
No.79

          

救急医療体制を学ぶ

1月29日午後、久し振りに東北、秋田市に出掛けました。これまで、前橋市医師会、市内の病院・医院、前橋市が協力して救急医療体制を確立するための会合を開いてきましたが、この度、前橋赤十字病院院長塩崎先生にお願いし、秋田赤十字病院を見学することになったのです。

各医療施設の代表の方々、総勢25名が夕刻秋田市内のホテルに一泊、翌日新築後半年ばかりの秋田赤十字病院の救急医療体制と、関連した施設を見学しました。

新築とはいえ病院の歴史は古く、秋田県の医療の中心として、長い間機能を果して来ました。

現在秋田医大と共に、県民・市民の病院として、開業医師と連携を画り、より質の高い医療を追究していく方針が示されています。秋田市郊外に広大な敷地を有し、広範な地域から患者さんが来院出来るように対応し、設備も一級で、我々も見習う点が数多くありました。

病診連携は前橋市ではこれから整備、我々開業医も協力して、市民のために充実した医療が提供できるよう努力したいと考えています。患者さん側からみると、これからは郊外にある病院が望まれるようです。駐車が楽に出来、受付業務が速く正確で、患者さんが苦痛なく早く診察を受けられ、移動するにも分りやすく、親切なサービスが付随されねばなりません。開業医は診療は高度なことはできませんが、一人ひとりの患者さんに何が早く必要か、生活に対して時間の節約になるように診療出来、病院群と連絡を取りながら治療していくのが良いと考えられます。

一面の雪景色と秋田の人々の思いのほか活発な動きを見て、とても印象的な旅でした5新幹線ではとても早く前橋に帰れ、私の青年時代に比し、日本も狭くなった感じでした。

(院長)