いびき・睡眠時無呼吸の検査・治療


当院では、いびき・睡眠時無呼吸の検査としまして、携帯型睡眠呼吸モニター装置の貸し出しを行っております。
機器が貸し出し中でなければいつでも検査を受けることができます。


「いびきがうるさい」「いびきが途中で止まって呼吸していない」と指摘される方・・・

あなたは睡眠時無呼吸症候群(SAS:sleep apnea syndrome)の可能性があります。
ほおっておくと高血圧、心不全、脳血管障害、不整脈、糖尿病などの合併症を引き起こし、命にかかわる場合があります。
症状としては日中の眠気、肥満、起床時の頭痛、不眠、夜間頻尿、集中力低下などです。
まず、お早めに簡易携帯型終夜睡眠ポリグラフィー検査をお受けすることをおすすめします。
これは小さな器械を体につけて、ご自宅でいつものように寝てもらうだけの簡単な検査です。
保険点数は860点ですので、3割負担の方で検査料は2,580円(初診療等は除く)です。


 @腕に本体を巻きます

 A鼻に管をテープで固定します

  B指にセンサを取り付けます(テープで巻くだけ)

 C寝るときスイッチオン!

 D目覚めたらスイッチを切れば終了


検査結果の実際


では、実際の検査結果について、波形の例をみてみましょう。

1.正常例(睡眠時無呼吸なし)26歳、男性



この症例では、呼吸が規則的に行われており、血中酸素飽和度(血液中の酸素の濃度)も正常のまま保持されております。いびき音も殆ど記録されていません。



同じ患者さんの約15分後の波形です。呼吸に多少ばらつきがありますが、いびきはほんの少しで、酸素も低下することはありません。


2.中等症例(軽度の睡眠時無呼吸)56歳、女性



3.重症例(高度の睡眠時無呼吸)75歳、女性



停止、再開を延々と繰り返す呼吸とそれに伴う酸素低下、いびきが長時間に渡り続きます。
このくらい重症になると治療の対象となります。一泊入院の上、二次検査が必要となります。

4.最重症例 57歳 男性



このくらいになると、かなり日常生活に支障をきたすようになります。また、放っておくと生命予後にかかわる場合もあります。
すぐに二次検査(近隣の病院への一泊入院)、治療開始(CPAP療法)となりました。


最近では、CPAP療法による治療法が大分普及してきましたので、かなり重症の方でも、治療開始と同時に効果が現われ、日常生活を改善できるようになってきました。この治療法は勿論健康保険の対象です。
CPAP療法につきましては、後日記載いたします。
少々お待ち下さい。