レセプト電算データ・ブラウザ

データ・インポート編で紹介した病名ルックアップと診療行為ルックアップを参照してレセプト電算ファイルの内容を表示するツールです。

レセプト電算データ・ブラウザ

ファイル読込ボタンを押下するとファイルを開くダイアログが表示されるので、
ファイルを開くダイアログ


目的のファイルを指定すると(ファイル名は任意)、データを読み込んで表示します。
なお、マスター更新ボタンを押下するとODBC経由のデータインポートで病名ルックアップと診療行為ルックアップがORCAのマスターと同期されます。

作り方
レセプト電算ファイルは下記のような構造になっています。
  (1)医療機関情報レコー ド(先頭の列がIR)
  (2)レセプト共通レコード (先頭の列がRE)
  (3)保険者レコー ド(先頭の列がHO)
  (4)老人レコー ド(先頭の列がRO)
  (5)公費レコード (先頭の列がKO)
  (6)傷病名コー ド(先頭の列がSY)
  (7)診療行為レコー ド(先頭の列がSI)
  (8)医薬品レコード (先頭の列がIY)
  (9)特定器材レコード (先頭の列がTO)
  (10)コメントレコー ド(先頭の列がCO)
  (11)合計書レコー ド(先頭の列がGO)

先頭の行に(1)が記録され、二行目以降は(2)〜(10)をレセプト件数分繰り返し。
最終行に(11)が記録される。
たとえば、上に図示した例のレセプト電算データを抜き出すと以下のようになっています。

  RE,89,1112,41510,(氏名),2,3460615,,,,,,,06671,,,
  HO,(保険者番号),(記号),(番号),1,3401,,,,,,,,,
  SY,2395048,4151006,1,,,
  SI,11,1,111003610,,270,1
  CO,13,1,840000052,06
  SI,,1,180016110,,220,1
  CO,70,1,810000001,実施 6日
  SI,,1,170011810,1,,
  SI,,1,170012070,1,1330,1
  TO,,1,700750000,5.000,136,1,6,,
  IY,,1,640453012,1.000,,
  IY,,1,617210010,10.000,995,1
  SI,70,1,170015410,1,450,1

CSV形式とはいうものの、これをファイルメーカーProに読み込んだだけではデータベースの体をなしません。

そこで、(2)〜(10)について、それぞれ別ファイルを用意しておいて、先頭の列の内容を目安にして、それぞれのファイルにデータを取り込みます。
最初にレセプト電算ファイルを読み込むファイルにはf1からf17まで17個のフィールドを用意します。
患者IDは(2)レセプト共通レコードの行にしか記録されていないため、、下記スクリプトを実行してまず(1)と(2)をのぞく全てのレコードのf17フィールドに患者IDを記録しておきます。

レコード/検索条件/ページへ移動
    〔最初の〕
Loop
  If 〔f1 = "IR" or f1 = "GO"〕
    レコード/検索条件/ページへ移動
         〔次の、最後まできたら終了〕
  Else
    If 〔f1 = "RE"〕
      コピー〔f14〕
        〔内容を選択〕
      貼り付け〔f17〕
        〔内容を選択〕
    Else
      貼り付け〔f17〕
        〔内容を選択〕
    End If
    レコード/検索条件/ページへ移動
         〔次の、最後まできたら終了〕
  End If
End Loop

(2)〜(10)の各ファイルへのデータ取り込みが完了したら、(2)レセプト共通レコード のファイルにポータルを設けて、患者IDをキーにして各ファイルのデータを表示するようにします。
レセ電算コードをキーにして病名ルックアップと診療行為ルックアップとのリレーションを定義して、傷病名および診療行為等の名称のフィールドを配置します。

処理を順に実行するようスクリプトを作成し完成です。




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