山名丘陵の里山便り 平成20年3月から ホームへ 前のページへ
山名丘陵の里山便り(2) 4/30(遅れ) 高崎里山の会 田島茂
山名丘陵はもう春本番。芽だしの新緑からみずみずしい新緑へと変わってきました。しだれ桜が咲き、ヤマザクラが咲くと浮き浮きするような季節になる。
シダレザクラの下でゆったりと「芹ご飯」のおにぎりを食べる。至福のときだ。ふと風とともに、ほのかな甘い香り。そこはニオイタチツボスレの紫でいっぱい。ナポレオンの愛したスウィートバイオレットほどではないが、控えめな香りするのスミレだ。香りの良い白いヒゴスミレも相まって、香りでスミレを見つけるこんな経験はなかなかできない。
山名のシンボルのしだれ桜
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ツマキチョウ ニオイタチツボスミレ ヒゴスミレ
今年は全国都市緑化フェアのぐんま大会が前橋、高崎を中心に開催されています。山名丘陵はそのサテライト会場になり、4月20日「里山で遊ぼう!」の行事に100名ほどが参加しました。里山のハイキングで野の花をみて汗を流した後、メイン会場で「野草の天ぷら」、南八幡の公民館の方々の郷土料理(定番の「お切込み」ではなく、トン汁、お赤飯、花豆、牛乳餅の実演など)を楽しみました。次回5月18日(日)に開催されます。
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人気の野草の天ぷら 親子で楽しむ「しの笛」の作成
毎年開かれている高崎スプリングフェスティバルが、4月29日(昭和の日)に開催されました。今年は緑化フェアに合わせて大々的行われ、里山グループはここでも「野草の天ぷら」と「ハーブティ」をメインに、木や竹のおもちゃ作り、独楽回し、竹馬のりなどなど、忙しい一日でした。
山名丘陵の里山便り(1) 3/29 高崎里山の会 田島茂
西野さんから、観音山ネットに山名丘陵の里山の情報を載せてくださいと頼まれ、頼まれると断れない意志薄弱の出たがりやとしては、好きでやっている里山ボランティアの状況説明を載せていこうと思います。
山名丘陵の里山ボランティアは、「山の中で子供たちが収穫を楽しめる森」作りを目指して、大きくなりすぎた木を切り、蔦や蔓が絡み合って人も入れなくなった藪を切り開き、果樹の苗木を植えて育てています。
手入れ前の荒れた藪 手入れ後のスッキリした状態
近年、里山と呼ばれる人の住処付近の丘陵や低い山は、炭焼きや柴刈り・落ち葉かきが無くなり、戦後のシイタケ栽培すらなくなり、荒れ放題。関東の原生林はシイやカシの照葉樹。放って置けば下草の生えない薄暗いカシの林になってしまう。高崎の裏山の山名丘陵も例外ではありません。かつて明るい林床にはキンラン、ギンランが咲き、エビネがいっぱいありました。今では、大きなアラカシが結構目立っています。照葉樹林への移行なのだろうか? 手入れの無くなった杉や檜の林と同じになっては無残です。
個人的には、蝶が住める環境を整備したいと吸蜜植物、食草、食樹の苗を植え込んでいます。まだまだオオムラサキやムラサキシジミ、オオミドリシジミを初めとする低地性のゼフィルスが舞っています。
今年は、群馬が会場となる「第25回全国緑化ぐんまフェア」が今日から開催されます。副題「花と緑のシンフォニーぐんま2008」と銘うって、前橋・高崎の総合会場で開幕セレモニーがあります。
山名丘陵も155箇所あるサテライト会場の一つで4/20(日)および5/18(日)に「里山で遊ぼう!〜春の花見てみよう!昆虫探してみよう!〜」という行事があります。高崎市民が対象で75名を募集したら直ぐにいっぱいになりました。インストラクターの説明で丘陵を歩き、地元の郷土料理を食べ、炭焼きを見学する楽しい行事です。
左下のトラックの辺りが郷土料理会場