PICC外来について
末梢留置型中心静脈カテーテル 留置(PICC:ピック)とは?
腕から心臓の手前にある太い血管(中心静脈)にカテーテルを留置し、そこから点滴を投与し、生命維持に必要なエネルギー・栄養素の補給や抗がん剤・鎮痛薬(モルヒネ)・抗生剤などの点滴治療を行います。
当院では、末梢挿入型中心静脈カテーテル法(peripherally inserted central catheter:以下PICC:ピックと略)の挿入・管理を行うための外来を開始しました。退院後の管理方法について電話対応を含むアフターケアも行っています。
PICC:ピックを留置する対象患者さん
- 口からご飯を食べることができない患者さん
- 6日間以上継続した点滴加療が必要な患者さん
- 抗がん剤とうの強い薬剤を点滴が必要な患者さん
- 痛み止めとのう継続した点滴投与が必要な患者さん
PICC:ピック外来相談について
~ピック外来受付からピック留置までの流れ~
- ①
- 受付で「ピック留置」の希望を伝えて下さい。
- ②
- 受付から担当医をご案内致します。
- ③
- 外来で問診・診察を行います。ピック留置の適応の有無を判断します。※
- ④
- ピック留置の適応が決まった際は、安全にピック留置ができるか、血管内の精査目的で腕の血管エコー検査を行います。
- ⑤
- 入院もしくは、日帰りで行うか患者さんの状態に応じて決めます。
- ⑥
- PICC留置当日:指定された時間に来院し受付を行って下さい。
「放射線受付」へご案内致します。 - ⑦
- レントゲン室でPICC留置を行います(10~30分程度)。
- ⑧
- 留置翌日:止血確認を行い、PICC:ピック部の消毒と保護フィルムで固定します。問題なければご帰宅いただけます。
- ※
- 注意事項:患者さんの状態によってはピック留置ができない場合もあります。
PICCを挿入する担当のNP(診療看護師)の木村です。
海外の資格をモデルにした日本のNPは、医師の一部の医療行為を手順書に基づいて行うことができ、その中の一つが「PICC:ピック」です。
この資格は患者さんの待ち時間を軽減すると伴に、迅速に介入することができる資格です。