ごあいさつ

ごあいさつ


群馬産科婦人科学会 会長
岩瀬 明

 2018年2月に群馬大学産科婦人科学講座に着任いたしました岩瀬 明と申します。群馬県の産婦人科医療に誠心誠意、全力を尽くす所存です。どうぞよろしくお願いいたします。
 平成16年の新医師臨床研修制度導入後、医師の地域偏在が顕著となり産婦人科医も例外ではありませんでした。導入以前の問題点として挙げられていた項目の一つは、単一診療科ストレート研修の弊害として地域医療との接点が希薄となることでしたが、本制度の実施以降、決して十分とは言えない人員で群馬県の地域産婦人科医療が守られてきたことは、群馬産科婦人科学会・群馬県産婦人科医会の先生方のご尽力の賜物であると心より敬意を表したいと思います。
 今般、日本専門医機構による専門医制度が発足いたしました。機構の基本姿勢の中には、やはり地域医療の確保がうたわれています。群馬県では、計12の施設を含む2つの研修プログラムが策定されております。我々は、本プログラムをより充実させ、学会・医会が一体となり、さらに行政とも協力し群馬県の産婦人科医療を担っていく人材を育成していかなければなりません。
 加えて、高度な医療の均てん化を群馬県内でも進めていく必要があります。このためには産婦人科医師のサブスペシャリティーにおける専門性をニーズに応じて高めること、多職種の連携をより緊密にすることに加え、施設間での機能分担も必要になってまいります。
 医療を取り巻く状況は、人口減少、AIの躍進等により今後大きく変わっていくだろうと予想されておりますが、群馬県で安全かつ高度な産婦人科医療を提供していくことが我々の変わらぬ使命となります。ご支援ご協力をお願い申し上げます。


群馬県産婦人科医会 会長
永山 雅之

 2020年6月の総会で会長に就任いたしました永山です。群馬県の産婦人科医療のために全力を尽くしてまいりますので、よろしくお願いいたします。

 群馬県産婦人科医会は信頼される、安心と安全を目指した産婦人科医療を推し進め、母子の生命健康の保護と女性の健康の保持・増進に取り組んでまいります。産婦人科医療を取り巻く問題は非常に多く、一つ一つの問題に真摯に取り組んでいく必要があります。

 超少子高齢化社会はその最たるもので、このままでは日本の社会生活に大きな影響を与えます。産婦人科医を希望する医師も減少し、分娩施設もどんどん減少しています。少子化対策に関しては国が様々な政策を打ち出していますが、これといった特効薬はありません。女性の社会進出により結婚年齢・初産年齢が上がり、不妊症の方が増えています。働きながら生み育てる環境を整備し、安心して生活できる社会整備が必須であると考えています。結婚の適齢期はありませんが、妊娠分娩の適齢期は限られています。

 また新型コロナ感染症も今後の私たちの生活様式を大きく変えようとしています。里帰り分娩や立会分娩の制限も行われており、妊婦の皆様には大変なご迷惑をおかけしておりますが、安心安全な医療を提供するためですのでご理解をお願いいたします。

 群馬県産婦人科医会は全力で地域医療に取り組んでまいりますので、よろしくお願い申し上げます。