〈考察〉 西野の感想・・・・後日、
小島先生のアドバイスを追加します。(先生中国出張中のため)
1)CODは上流の鉄さび色のヘドロ部分が、10で汚い水だった。
2)現地の観察では、池に流入する3本の土管のどれかに上記の流れが接続しているようだった。
3)3本のうちでは中央のものが左右より明らかにCODの値が高かった。
上記の水が中央の土管に流入しているらしい。
4)池の排水溝手前ではCODの値が少し低くなっている。他からの流入が加わったこと、池の中を
流れる間に浄化されることなどが考えられる。
5)鉄さび色のヘドロは、鉄分が多いために着色していると考えて測定したが、意外にも、ごく微量が
検出されただけだった。
特に、ダムの下流では、鉄はほとんど検出されなかった。
6)鉄さび色のヘドロは、鉄の溶け出しによる着色というより、富栄養の水質を好む藻類の繁殖によ
るヘドロが褐色であるということかもしれない。ヘドロを顕微鏡で見てみたが、種類までは同定で
きない。(糸状のものと顆粒状のものなど)
7)PHは中性よりアルカリ側の値だった。酸性雨の影響を想像して、弱酸性かと予想していたので、
意外だった。もし、アルカリがコンクリートの影響とすれば、プールサイドに粉砕したコンクリートが
山積みになっているので、影響が心配だが、PH8だった右側の土管とは流域が違うようなので、関
連はないようだ。
8)アンモニウムは下水との関係で一応調べてみたが、糞尿が直接流入するようなことは、なさそうだ。
検体1が弱陽性にになったのは、鉄分の影響を受けるということなので、判断できなかった。
9)今後、季節や時間を変えて、調査を繰り返し、カッパピ跡地内の水質浄化が新川の生態系を豊かに
するきっかけになるように、みなさまと水への関心を広げて行きたい。
あまりきれいとは言えない池に産み付けられていた。
一部、オタマジャクシになって泳ぎ始めている。
観音山丘陵ではカエルにとって貴重な水辺です。
この後、ヒキガエルも産卵にやってくることでしょう。
アカガエルまたはヤマアカガエルの卵塊