<桜井さんのお話>        前のページへ  活動案内へ  ホームへ

1.学童クラブの現状

    今の学童クラブは、人数が多く、目が届かないことや、保護者のお任せ感覚から、以前のように自然
   体験をさせられなくなっている。

    学校や学校周辺でも行ってはいけないところが決められていたり、何かあると「指導員は何をしてい
   た」ということになったりする傾向があるので、自然体験をさせるのは難しくなっている。

2.自然塾のこころみ

 土日、親が仕事の子を有料で預かって自然体験をさせている。NPOとしては、ひきこもり支援がメインだが、児童健全育成という項目の事業もやっている。
 子供たちは、ゲームが生まれたときからある。親もゲーム世代。自然塾では、ゲームを持ってこないことになっている。
 お弁当なしで、当日の活動で、食べられるものを調達させる。自然のものや、借りている畑、時にはマスのつかみ取りなど。食べ物が見つからない子は、食べられないことになっている。そのため、みんな真剣。
 子供は、あたりまえの自然体験が不足している。バーべキューをするのに、薪を拾ってくるように言ったら、生木を折って持ってきた。お泊りで海に行ったとき、朝日や朝焼けを始めて見る子が多かった。生活時間が大人に引きずられて。夜更かし朝寝坊になっている。マス釣りに行ったら、釣れないのを20分も我慢していられず、水を抜いてつかみ取りにしてもらうことになった。ところが、子供はマスを素手で掴めない。バケツで捕まえる子までいた。

3.お金でなんでも買えると考える子育てでいいのか

 川の粘土を取ってきて、焼き物作りをさせてもらった。子供は、焼き物が自然にある粘土から作られるということを知らない。
 2歳の子が、公園のタンポポを取って食べた。まずいのがわかった。なにもさせなければ、わからないが経験すればわかる。
 様々な問題がある中で「誰が子供を育てるのか。誰が子供を自然に触れさせるのか」
と問いたい。若い人で緑化活動や自然体験をやっている人が少ない。若い人も稼ぐことが優先の生活になっている。

4.自然体験のできる遊び場
 
前橋の「じゃがいも天国」遊びの森キャンプ場を是非参考にしてみてください。