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花粉症対策のコツ

当院で配布している花粉症対策のビラを公開します。(どこかで入手したパンフを改編した物だが,出典を忘れた。原著の方ごめん!)

 花粉症の対策はいくつかありますが、自分でできる方法と医療機関での治療を組み合わせることが必要です。自分でできる方法を大きく分けると、生活環境の調整と、行動の工夫があります。また、原因となる花粉が飛ぶ前と飛びはじめてからでは、対策も異なります。
 さらに、あらかじめ医療機関でしておかなければならない対策は、免疫療法などで免疫力をつけておき、防御的効果が期待できる薬剤を花粉が飛散する前から併用することです。これによって、対策がより効果的となります。

花粉が飛ぶ前
体調の維持と鼻の粘膜の保護が重要です。対策を実行に移す時期は、花粉飛散予測を参考にすると的確に実行できます。
1. 花粉症および花粉飛散予測などの情報収集
2. 花粉症の正確な診断(原因抗原と重複抗原の確定)
3. 花粉症治療の障害となる合併症の治療
4. 規則正しい生活リズムと免疫療法による予防
5. 冬の乾燥した冷気からの鼻粘膜の保護
6. 感染症(上気道炎,インフルエンザなど)の予防と治療
7. 飛散期対策の準備
8. 予防効果を期待できる薬剤をあらかじめ服用する

花粉が飛んでから
少しでも花粉を吸い込まないために、必要な対策を行う。
1. 花粉飛散予報を上手に利用
2. 不要不急の外出を避け、外出時は花粉のつきにくい服を着用する
3. やむを得ない外出の時には眼鏡、マスク、防止、外套を使用
4. 洗濯物を外に出さない
5. 掃除は窓を閉めて行い、ほこりの中の花粉にも注意する
6. 布団は屋内で陰干しする
7. 帰宅時は外套を脱いでから家に入り、手洗いと洗顔をする
8. 外出中に急に病状が出たら、急いで屋内に入る
9. 掃除機の本体は部屋の外に置く
10. 旅行は目的地の情報をよく調べてから
11. 屋外スポーツも要注意

花粉の飛散が終わってから
次のシーズンに備える。
1. 治療効果の確認
2. シーズン中に受けた鼻粘膜の障害を確実に回復
3. 室内塵に残った花粉を吸い込まない
4. 重複抗原への対処
5. 体力の維持、増進