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カッパピア跡地整備計画策定について(平成20年7.8月)
様々な方からのご意見
カッパピア跡地再整備検討委員会の委員として事務局西野が提言をするにあたって
様々な方からご意見を伺いました。また、その内容を検討委員会で報告しました。
1) NPOフォレストぐんま21の方の観音山丘陵国有林整備作業を活動見学 平成20年7月20日
安全第一に活動しています。
作業の前後に体操をしたり、注意を確認。
本日の作業の反省をなさっているところ。
カッパピア跡地の管理に市民が参加する上での
アドバイスをいただきました。
@ 活動の委託とは、用具、安全、活動資金なども自己責任
A 安全な作業には熟練が必要
フォレストぐんま21はNPOとして、群馬森林管理署と
5年間の委託契約により、「ふれあいの森」事業として、
観音山丘陵の国有林(染料植物園とカッパピア跡地の間)
の森林の下草刈り作業をなさっています。
会としては、他の場所でも精力的に活動をしており、
様々な表彰を受けているすばらしい団体です。
会のHPをごらんください。
フォレストぐんま21
2) カッパピアの自然観察会および調査 平成21.8.5 調査内容は別項目に掲載
指導:群馬の蝶を語る会代表 池沢隆一氏、参加:城山小エコクラブ、他
観察会を通して伺った今後の整備に関するアドバイス
@ 人為的に地面をいじったところは、センダングサなどの外来種が占拠
A 在来種が残っているところはなるべく残すべき。植生の調査を行う必要。池の周り。
B オオムラサキをアピールするのも一つ。エノキを早く植えて、工事の影響を最小限にするといい。
C 外来種が覆っているところにも、今からでもみんなで在来種を植栽するといい。
D コナラがあり、オオミドリシジミがいるので、これも里山の蝶としてアピールできる。
「群馬の蝶を語る会」
蝶に関する情報を会員が共有し、機関誌などを通して公表している。
これにより、蝶を通して自然の変化や自然の保護に貢献しようという集まり。
〈園内の植栽について、蝶からの視点での池沢さんからのアドバイス〉
蝶の食樹で観音山に棲息している蝶用は下記が必ず必要です。
全て雑木であり、付近にもありますが、人間が愛でるものが蝶が好き
とは限らないので、
エノキ、コナラ、クスノキ、ネムノキ、ヤマハギ、キハダ、ミカン類、
カラスザンショウ、イボタ、アラカシ、アワブキスイカズラ、タニウツギ
また花類は四季通じて何らかの花が咲いてることが必要ですね。
春はツツジ類、5〜6月はオカトラノオ、ウツギ、クリ、
夏〜秋はクサギ、ヒャクニチソウ、ランタナ、ブッドレア、
ハナゾノツクバネウツギ など ・・総じて「総状花」のものが良いと思います。
特に草花は群植して「咲き乱れ」ているようなのが理想です。
それから蝶の食草ではないけど、小鳥が喜ぶ(冬場の実を食べる)
のは
ムラサキシキブ、マユミ(花には甲虫や蜂も来る)、ピラカンサ
(トキワサンザシ)、ユスラウメなど・・
草花で一番蝶がすきなのはやっぱり雑草で、
ハルジオン、ヒメジオン、菊類、タムラソウ、イケマ、シシウド、
ヒガンバナ・・などですね
3) 「ヤマザクラを愛する有志の会」の方との出会い、交流しました。
@ 観音山丘陵のヤマザクラはすばらしい。それを知ってもらい、保全したいという活動。
カッパピア内のヤマザクラのことも期待。
A 山百合を増やしたい。カッパピア内に植えてはどうか。
B 桜散策マップ作成とヤマザクラのお花見のイベントをしている。平成21年度案内
FG21の方のお話では、
ヤマザクラを守るには、周囲の木を2メートルくらいの範囲で間引くことが必要。
桜が負けてしまうということです。
城山小エコクラブの山仕事体験では、
木に巻きついているツタを切ることも必要とわかりました。
山百合について
里山の花として、減少している山百合を園内に植栽する提案をしたところ、
再整備委員の方から、「イノシシが食用として利用するので、むやみに植えない方が
よろしい」とのご意見をいただきました。
その後、いろいろな方から観音山丘陵でのイノシシ目撃情報を得、考慮が必要だと
実感しました。
イノシシ目撃情報
国立コロニーの道で親子のイノシシを見た。
七夕山竹林整備の近くの路でウリボウ2匹目撃。
観音山ファミリーパークでイノシシが掘った土の跡あり。
4) 観音山丘陵ネットの会による片岡の歴史の学習・・・観音山丘陵ネット会議(平成20.8.31)
@万葉の時代、片岡郡のなりたちなど
講師:横倉先生(ファミリーパーク初代園長、現県エコクラブ理事、元北小校長)
A赤松の山の成り立ち、国有林の歴史(資料提供飯島さん、山崎さん)
B人々と丘陵との関わり(松本さん、片山さん、平方さんの詩)
5) 元高崎営林署長さん(山崎さん:染料植物園初代園長)のおはなし
染料植物園の植栽に関わられた方です。万葉植物園も作られました。
丘陵整備についてのご意見
赤松は人の手が入らないとだめ。
観音山丘陵の国有林は保安林となっているので、切ることはしない。
染料植物園とつながるといい。
6)幼稚園の先生のはなし
今の子は果物嫌いな子が多い。グミやビワを食べさせても喜ばない。食べられない子が多い。
実がなって喜ぶのは大人。園のグミも盗まれた。
夏は水遊びできるといい。芝滑り。外遊びに親がついていても安全ではない。
子供たちが使いやすい設備(トイレ、手洗い所など)のこと。高さなど考慮してほしい。
園内の植栽について、城山町の方からご提案をいただきました。その中に
「食べられるもの(キイチゴやグミ、ドドメなど)を今の子どもたちは知らないので、植えてはどうか」というものがあり、
このことを幼稚園の先生にお尋ねしたものです。
跡地再整備委員会では同意してくださる意見も多くありましたが、公園管理の視点からは
「食べて問題が出ると困る」というお話もありました。
公園の安全というのはどういうものかの共通理解が求められるテーマです。
7) 観光協会片山氏のはなし
四季折々の花を・・・冬の花が問題
観光課・・・イベント会場設置を。
万灯会で清水寺、観音様、洞窟観音のスタンプラリーをして盛況だった。
8) 寺尾小教頭先生、片岡小校長先生、片岡中教頭先生とお話しました。
片岡小では
片岡小カルタをいただきました。
地域の史跡や行事、伝統などを盛り込んだすばらしい手作りのカルタです。
カッパピアを含む観音山は片岡小校区ですので、今後、地元として関わっていただけることと思います。
片岡中では
毎年、観音山の掃除をしているそうです。
カッパピア園内の植林などしていただけるといいですね。(西野の思い)
寺尾小では
瀧田先生(故)のご指導で毎年「自然観察会」をなさっています。
野草の天ぷらなどを通して、自然をいただくという体験も好評です。
亡くなられてからも、ご遺志は引き継がれることと思います。
瀧田先生も跡地再整備検討委員でいらっしゃいました。
瀧田先生から 平成20年6月17日ご面会にてお聞きしたこと
1) 初めに大掛かりにやってしまうと、その後も毎年維持管理にお金も必要になる。
2) 放置林という言葉はイメージが悪いので、「サクセッションの森」とでも言ったら良いだろう。
遷移に任せる森ということ。
3) 手入れする所も設ける。
4) 「切った木をどうするか。」まで、考えないといけない。
5) どうやって続けるかが大切。
40年間、関わってきたが、素人だけではむずかしい。
不特定のボランティアでは、名簿が作れないということ。(問題があるということ?)
**の会というもので、趣旨を理解した人がやっていくということになる。
行政との連携も必要。
9)植栽に関する意見いろいろ 別ページへ